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「連珠を世界に!」ロマンの旅 31

第2回連珠世界選手権モスクワ大会を前にして!

今回は第2回連珠世界選手権モスクワ大会を前にしたいくつかの活動を紹介する。 国内外に幾度も幾度も普及活動にまい進した情熱の記録でもある。

レニングラード・ニューイヤープライスに達富弘之・山口真琴参加

レニングラード・ニューイヤープライスに達富弘之・山口真琴参加

1990.12.30 読売新聞

ソビエト アレキサンドロフ四段来日
アレキサンドロフ四段歓迎大会

1.27、午後1時半より、ソ連から来京中のアレキサンドロフ四段の歓迎会が催された。彼は昨年の第1回連珠世界選手権戦の時に初来日した。その時の想いを今も熱く語る彼はかなり親日家になったようである。その時、河村八段・西園六段の尽力により、京大理学部の研究室に紹介されることになり、その後自分で連絡をとり今回の来日になったようです。
今は、京大理学部研究室の研究員としての毎日を送り、夫人と息子もソ連からやってきて、楽しい日本の生活を送っているそうです。
大会の方は、スイスシステム・レイティング・フォーム達富修正版で行われた。特に今回初めて長谷川八段が数年来計算していたレイティングを使っての大会となり、その結果にも興味が注がれることになった。達富修正の境界線は田中三段と永平初段との間に引かれた。
当日本当は1時開始の予定で、事実ほとんどのメンバーが揃っていたのだが、何せ本人がいない。歓迎大会を本人抜きでは流石に始めがたく、30分待ってみたのだが来ない。大会も行いたかったので、失礼ながら先に始めさせてもらった。本人はその10分後に到着。市バスに乗ることに挑戦したのだが、思ったより時間がかかったのに驚いていた様子。やっと全員そろって大会のほうも熱が入ってきた。

1回戦で、早速アレキサンドロフ四段は強豪長谷川八段との対戦となった。

アレキサンドロフ四段歓迎大会

(局譜解説は省略)

2回戦、早くに対局の終了したアレキサンドロフ四段が西尾珠豊九段と打っていた。しかし何番打っても勝てない(花月定石戦)。「こんな強い人は見たことがない」と舌を巻いていた。段位と年齢を教えると、再び驚きの声。まったく英語をしゃべらない九段が「ン、ン」と指で盤を押えながらの指導は迫力満点であった。

成績は次のとおり。

成績

大会後の歓迎会でも、河村八段の通訳で京都への熱い想いを述べていたのが印象的でした。今後も京都で活躍して欲しいと思います。

1991.3.1『珠友 167号』

アレキサンドロフ家訪問

西園典生

先日、来日中のアレキサンドルフ四段に招待されまして、早川夫婦、達富夫婦+私夫婦+0.5で金閣寺の近くの彼の家に遊びに行ってきました。借家とはいっても、京大の方の大きな家の離れに住んでいる為、広い庭の家で、環境は非常に良い。アパート住まいの私にとっては、うらやましい限りだ。
エカテリナさん(四段の奥さん)の心づくしのもてなしに、皆感謝。特に、和食を作ろうとご飯を炊いてもらったのには驚いた。

食事も済んで、各々モスクワ訪問時の写真等を見て、片言の英語で話している。奥さん達は、料理の話題で盛り上げっている。アンドレイ君(四段の長男 2歳)は、達富弘恵さんが気に入ったのか、ダンスを踊ったり、連珠をしたりと楽しそうでした。

しばらくすると、四段から、夫婦対抗連々珠をしないか?という提案があり、その様な催しが大好きな早川・達富氏と私は文句なくOK。奥さん達をさそって対局開始。時計をつけてのまともな試合である。
対局の方は思ったより真剣に進み、それでも和気藹々とした雰囲気は残したまま一時を過ごすことができました。

対局の内容はいかにも連々珠というのが続出して笑いが耐えない。連々珠は、個人の力よりもバランスご良いかどうかが問題となる。あとは三や四をきちんと止めることが奥さん達の仕事となる。
その中から1局。

成績

序盤は意外と見ごたえのある攻防となるが最後が面白い。25で27と打てば四三だがなんとトビ四!これでも四追いだが、白がその四追いの方を先手(?)で止めてきた。

後日、河村夫婦と共に再び訪問した時も3組で連々珠を楽しんだ。この時は河村夫婦の圧勝。やはり新婚は一番息が合っているのだろうか。
2日共、非常に楽しい時を過ごさせてもらい、誠にありがとうございました。(と書いても読めないけれど…)


アレキサンドルフ四段が優勝
第29期名人戦 関西地区特別予備戦

第29期名人戦の関西地区特別予備戦は、4月14日(日)京都連珠会本部において行われた。
登竜門戦で残念ながら決勝リーグ進出が果たせなかったアレキサンドロフ四段、古谷四段、達富三段、三宅三段に加えて、所村初段、永平初段の計6名が一次予選への出場権を目指して戦いを繰り広げた。

対局はスイスシステム京都方式の5回戦で行われた。優勝候補はやはりアレキサンドロフ四段と古谷四段と見られた。その古谷四段は1回戦の所村戦で負けたのが大きく響き、結局負け越しに終わった。
アレキサンドロフ四段は達富三段に1敗したものの、古谷四段を敗るなど安定した力を発揮し4勝1敗の好成績で見事優勝した。

成績

1991.5.1『珠友 168号』

連珠選手権の日本代表
山口五段は初 奈良八段は連続   =京都新聞

「第2回連珠/五目世界選手権日本代表選考会」の連珠の部は22、23日の両日、京都市左京区粟田口鳥居前町、京都市国際交流会館で開かれ、、山口真琴五段=写真左ーが優勝、準優勝は奈良秀樹八段=写真右=と神奈川勢がそろって代表に選ばれた。
会には奈良八段らA級選手6人をはじめ、強豪15人が参加。スイス方式で2日間にわたって熱戦を繰り広げた。
山口五段は初の日本代表、奈良八段は連続出場。二人は、特別シードの第1回世界チャンピオン、中村茂名人(東京)とA級1位の長谷川一人八段(滋賀)とともに、8月にモスクワで行われる第2回世界/五目選手権に出場する。

1991.3.24

連珠選手権の日本代表

珠友 168号 珠友 168号

1991.5.1『珠友 168号』

次回は、第2回連珠世界選手権モスクワ大会の模様をレポートします。お楽しみに!